親子で発達障害がわかるまで⑦診断書編
子の診断書を貰い、障害と向き合う話し。
自分の結果、気持ちが踏み切れないまま、長男の診断書を貰いに行きました。
本当に、療育の流れで診断を貰ったことを書いて受け取るという形です。
そんな中で、お医者様に問われました。
「これから、通院の希望はありますか?」
その時、お医者様の言っている事が解らずお医者様に問いかける私。
「通院ですか?障害の通院は薬を使うという事ですか?」
「長男君の生活相談が中心ですね。薬は、必要に応じてです。」
「えっと、相談ですか・・何を相談すればいいのですか?」(今思うと、障害要素が爆発な私の問い。)
「共に生活をし、困ったことです。」
「困ったことはないです。人に噛みつく事がなくなり、よく成長してくれました。」
いや、私の中では本当によく成長してくれてます。
人に攻撃するタイプの長男が、全く攻撃しなくなり、むしろやられてもジッと耐えるようになり、私も立派になったと心底感じました。
まぁ、人から見たら言葉も遅く、むしろエコラリア(同じ言葉の反復)が多く色々出来ない子でしょうが・・。
ただ嬉しいことに、そんな私の言葉に先生も共感してくれました。
「市からの療育の過程を見た際、長男君はよく成長してくれてます。」
私自身が発達障害の診断を受け、どうしても解決がないこと。幼い体に投与する薬の抵抗。
その時の私の選択は、通院をしない事でした。
「そうですか。ではもしも困ったことがありましたら、また病院に来てください。」
その時、満面の笑みで先生はそう言いました。
今思うと、人から困った特性を持っているけど、長男と私は上手くやれている。
だから、笑顔で通院しない事を了承してくれたのだと思います。たぶんね・・
そして結局長男は幼稚園から指摘され、通院を勧められ、地元の評判の良い病院に運よく通院する事になりました。
長男の場合、ルールが上手く把握できなかったり、年中は運動会で暴走(先生が横に付きっ切り)。何にせよどこかで指摘が入り、通院が必要な特性です。
世間的に長男の特性は障害なのでしょうが、長男自身に普通学級か支援級を長男と選ぶ際に彼の特性(人と脳の形が違い、能力が偏ってる事。皆といるのには工夫が必要な事。その出来ない事はずっと出来ないかもしれない)を伝え選んで貰いました。
その時の彼の選択は、「皆と同じ教室で受けたい。勉強で沢山100点をとり1番になりたい。」とのこと。
そんな彼の気持ちを伝えた上で、教育委員会に相談し小学1年生の時は「普通学級」+「通級」を選択しました。
「集団行動には苦手な脳の仕組みだから、長男君は人より沢山の事を練習しなきゃいけないけど大丈夫?」
そう長男に問いかけに、
「うん、頑張る!」
そして現在、2年生で支援級に通いつつも、彼は約束通り、苦手な事に向き合い少しずつ出来る事が増えていってます。
コミュニュケーション、ぞうきんが上手く絞れず水浸しにしてしまう、メロディオンがかなりのスローペースじゃないと弾けないなど。
もうそこからなんだ、と思われてしまうのでしょうが、毎日向き合い成長する自分を楽しんでいます。
人によっては、障害なんだから何をあがこうが人より出来ない、それに向き合わせるのは可哀そうだと思うかもしれません。
ですが、私はその出来ない事を遮断しやらない事を選別するのは、色々と判断出来るまで成長した長男がする事だと考えています。
その中で、障害という枠で生きるか、または障害を黙秘して社会に紛れ込むのかは彼が選択することです。
ここで、私が社会と子の向き合い方に拒否反応を起こす人もいるでしょう。
世間の目は気にするタイプですが、私はこの自分のやり方に折れる気はありません。
社会と人に寄り添い、お互いプラスになるよう行動をする事は教え込みますが、それ以上に自分の気持ちを大切にする事を教え込みたいです。
これは私が診断を受け、現在発達障害の中で生きる事がとても苦しく感じているからです。
「んな事言っても、発達障害で出来ないんだから、社会に迷惑かけないために障害の中で生きろ。」
そう思っている人もいると思いますが、障害と収める割に、多分息子の場合、想像以上に支援のない中社会で生きる事になるのではと思い、せめて彼の生きる道を彼の意志で決めさせ、尊重し、応援し、褒めていきます。
長々なわりに、ざっくりとした自閉症スペクトラムの長男の話しはここまでです。
次は、最初は問題があったものの、成長と共に改善し現在問題のない次男の話しです。
そして次男の場合、周りのサポートがとても大切でここまで健常というラインで成長出来たという実感を持てています。